
建物と一緒に、“ひと”が育つ。
施工管理
中嶋 佳子
- 主体性が生む、強い組織力。
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三和建設の魅力は、志の高い人が多く、自分が主人公という感覚で主体的に社員が働いていることです。
私は8年前に転職し、三和建設に入社しましたが、驚いたのは、皆さんが自分事として物事を考え、動いているということ。
これまで見てきた企業では、一部の人に業務の責任が偏より、優秀な社員に頼り切りになるような人もいましたが、三和建設にはそうした人がいないことに、とても驚きました。
- 判断と責任の積み重ねが、品質をつくる。
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施工管理の仕事は、日々大小さまざまな決断の連続です。現場では常に判断が求められ、即断即決しなければ、工程や品質、安全面にも影響が出てしまいます。そのため、私自身も“所長”という意識を常に持ち、強い責任感を持って仕事に臨んでいます。
また、チームビルディングがうまくいかないと、品質の低下や労災といった重大なリスクにもつながってしまう。だからこそ、一人ひとりが役割を果たせるようなチームづくりにも力を入れています。最終的に、品質の高い建物を無事に引き渡すためには、所長としての覚悟と意識が欠かせません。

- 「育てる」という意志。
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チームメンバーや後輩、部下に対して、自分の息子や娘のような気持ちで接しています。「この子たちを育てるんだ」という想いを持って仕事に向き合っています。お互いに本音で話し合うことを大切にしており、互いの成長のために、意見を交わすことを大切にしています。
- 建物に込める、想いと誇り。
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施工管理は、何もないゼロの状態から、一つひとつ形にしていく仕事です。まるで草木が種から芽を出して育っていくように、たくさんの人の力を借りながら建物をつくり上げていきます。
100人、1000人という職人さんの力、社内のさまざまなメンバーの協力、そして自分たちの仲間とともに力を合わせ、ひとつの建物を完成させる。この達成感は、言葉では表せないほど大きなものです。
ある建物を引き渡した際に、お客さまが初めてその建物をご覧になって、思わず涙を流されたんです。「本当にありがとう。僕たちの夢を実現してくれて、積年の想いを叶えてくれて、ありがとう」。あの瞬間、私たちは本当にいい仕事をしたんだと実感しました。
施工した建物は“作品”とは呼びませんが、私たちにとっては手塩にかけてつくり上げてきた大切な存在です。引き渡しの際は、まるでお嫁に出すような気持ちになります。少し寂しさもありますが、「仲間と力を合わせてつくりました。どうぞ大切にしてください」という想いを込めて、お客さまにお渡ししています。

- 育て、伸ばし、活かしていく。
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あなたにとって『ひと本位主義』とは?
『ひと本位主義』という考え方は、三和建設の根幹です。一般的な企業理念は、「お客さまのため」や「社会のため」といった、社外に向けたメッセージが多いですが、三和建設の理念『つくるひとをつくる®』は、明確に「社内」、つまり社員に向けられたものです。これに私は心を打たれました。
ひとを「資源」ではなく、「財産」として見る。単なる労働力ではなく、育て、伸ばし、活かしていく「ひと」として真正面から向き合っている。それが三和建設のひとづくりの姿勢であり、『ひと本位主義』の現れです。
たとえば、利益だけを追求するのであれば、地図に残るような大規模プロジェクトの受注に集中するという選択肢もあります。しかし三和建設では、あえて小規模な案件を積極的に受注しています。それが“若手の育成”に繋がるからです。
若手社員がいきなり大規模な現場に配属されると、ただ走り回って気づけば工事が終わっていた、なんてことも少なくありません。自分で考え、判断し、やりきるという経験を積みにくいんです。だからこそ、小規模現場であっても、自分の力で最初から最後まで担当して、お客さまに引き渡すところまでやり遂げる。その経験こそが、“ひとをつくる”大切なステップなのだと考えます。
所長や先輩がバックアップしながら、若手が主体となって現場を動かす。そのプロジェクトは、まさに会社からの「成長のプレゼント」です。一つの建物をやり遂げた、その達成感や喜びが、次のチャレンジへの糧になる。仲間と一緒につくり上げたという実感、自分で完工まで成し遂げたという自信、それらすべてが「ひと」としての成長に直結しています。
私は、こうした「ひとづくり」の精神を貫く三和建設の姿勢に、誇りを持っています。